現代の美術界は、めまぐるしい変容を繰り返しています。キュビスムの出現以来、抽象絵画が次々と現れ、そしてITの普及とともに映像アートが浸透しました。その現象に進化を見る一方、美術界は混沌とし、絵画もスーパー・フラットと称される超平面描写からオブジェに等しい箱型絵画まで、その行き着くところは見当がつきません。本展では、人類5千年の原点に立ち返り、ルネサンスで頂点に達したアカデミズムが現代にどのように変化を遂げ正統に受け継がれているか、改めて見直しを試みます。現代具象洋画家14人の個性的な作品から、今日と明日の兆しを感じて頂きたいと思います。