木城えほんの郷では、この度、現代を生きる子どもたちのこころに一番近く、高い人気を博す絵本作家「武田美穂の世界展」を開催します。
武田美穂さんは、小さい頃からアニメーションを愛し、手塚治虫や宮崎駿の大ファンで、はじめアニメーターを目指しますが、監督・脚本・作画すべてを担う絵本作家に…。
絵本というものを強く意識しだしたのは、図書館でアルバイトしていたとき。子どもたちにせがまれ、ひたすら絵本の読み聞かせをしたのですが、子どもはつまらないとさっさといなくなる…、彼らの目はとても厳しいものでした。「子どもたちを夢中にさせる面白い絵本をつくってやろう」と武田さんは決意します。そして、『となりのせきのますだくん』をはじめとする数々の絵本で、子どもたちの心をぐいぐいと引きつけ、発売当初から今日まで長い人気を博しています。
少し気が弱い女の子みほちゃんと、何かにつけいじわるをする隣の席の男の子ますだくん。なかなかコミュニケーションをとれないお互いの、そのかけ合いをほのぼのとしたユーモアで描きだす武田美穂さんの、子どもの気持ちにそった人気の高い絵本「ますだくんシリース」の2冊、『ますだくんと はじめてのせきがえ』『ますだくんの1ねんせい日記』や『あしたえんそく』、『すみっこのおばけ』『こわいドン』、『かげ』、『ハンバーグハンバーグ』『ありんこぐんだん わはははははは』など、絵本の原画やダミー本などを展示いたします。太い線で描き込まれたコマ送りの構成や大胆な展開で、私たちを感動の笑いに巻き込む武田美穂の世界を、どうぞお楽しみください。