京都国際マンガミュージアムではこれまで,展覧会や講演会などを通して,海外のマンガ,特にフランスのBDを精力的に紹介してきました。
フランスでBDは「第九芸術」と呼ばれ,日本のマンガとはまた異なった文化を発展させていますが,その現代の「芸術」に,“美の殿堂”として世界に冠たるルーヴル美術館が注目し,同美術館とフュチュロポリス社(出版社)が,共同でBD界を代表する作家にルーヴル美術館をテーマにした作品制作を依頼し,単行本として出版するというプロジェクトが生まれました。
本展は,こうして生まれた5人の作家による個性豊かな作品を,原画を中心にご紹介する展覧会です。ルーヴル美術館と国際的なコミックスフェスティバルで有名なフランス・アングレームにある国立バンド・デシネ美術館でしか見られなかった噂の展覧会が日本初上陸。これまでの「ルーヴル展」とは一味違う展覧会をご覧いただけます。
フランスBD界で著名な4人の作家に加え,このプロジェクトに,「ジョジョの奇妙な冒険」などで異彩を放つ大人気マンガ家・荒木飛呂彦氏が参加したことは,海外における日本マンガの広がりを象徴する出来事として,世界的なニュースとなりました。
荒木氏を含む5人のBD/マンガ作家の華麗なる競演をお楽しみください。