本展では、日本工芸界を代表する文化功労者、日本芸術院会員を始め、現代工芸の分野で活躍する精鋭作家群による、独創的なコンセプトによって表現された多様な作品を一堂にご紹介いたします。
各作家が、変遷する時代感覚を消化吸収しながら、陶磁、染織、金属、漆、木・竹、人形、ガラス、革、紙、七宝など、それぞれの素材と対峙し、情念や思考を突き詰めることで産み出した、様々な形や色彩の造形表現をご覧いただき、現代の美術工芸における広がりのある表現と新しい工芸の世界を発見していただけるのではないかと考えております。
本展を通して、現代という同時代性を反映しながら今に息づく美術工芸への関心と理解を深めていただき、次代の美術工芸の可能性と、その美しさを御鑑賞いただきたいと存じます。