「私は書という形式を借りて、人間としての
本来的なありよう、本当の生き方を語っているだけです。
誰に対して? 自分です」
相田みつをは、そう書き残しています。
一見、他人へ向けたメッセージのようにも見えるその言葉は、実は、すべて自分に向けたものなのです。
新刊『ある日自分へ』(文化出版局)は、数ある作品の中でも、相田みつをがひたむきに自分と向き合ったものを集めています。本企画展は、同書集録の「ある日のつぶやき」「自分」「座右銘」などを通して、徹底的に自分というものにこだわった相田みつをの生き様を紹介するものです。