共和町出身の洋画家・西村計雄の没後10年を記念し、回顧展を開催します。
西村計雄は、1909年小澤村(現・共和町小沢)に生まれました。幼少の頃から画家を志し、東京美術学校(現・東京藝術大学)に進学、藤島武二に師事。1951年、42歳で単身渡仏し、以後約40年にわたって、パリを拠点にヨーロッパ各地で作品を発表。おやかな線と洗練された色彩が特徴の、明るく詩情に満ちた独自の画風を築きました。1992年には東京に拠点を移し、2000年12月に逝去するまで、お気に入りのアトリエで制作に没頭しました。
本展では、学生時代から晩年までの作品約100点を通じて、子どものような素直なまなざしで自然をみつめ、日本の伝統に学びながら、たゆむことなく新たな表現を探求し続けた西村の生涯をご紹介します。作品が発するメッセージに耳をすまし、作品との対話を多くの方に楽しんでいただけることを願っています。