ものが見えるとはどういうことでしょう。私たちは、現実の世界を「ありのままに」見ているのでしょうか。なぜ錯視は起きるのでしょう。目から入ったさまざまな情報は、脳のなかでどのように処理されているのでしょう。そのしくみを探り、解明していくことで、私たちの未来はどのように変わっていくのでしょうか。
近年、視覚のしくみを探る研究が進み、知覚心理学、情報科学、数理科学などいろいろな分野で錯視が取り上げられています。この企画展では、錯視の現象を体験することにより、視覚に関する脳の複雑なしくみに興味・関心を持つ機会を提供し、「みる」「みえる」とはどういうことか、さまざまな視点から考えます。