今回の展覧会は、2009年10月9日~2010年1月17日まで、ニューヨークのJapan Society Gallery(ジャパン・ソサエティ ギャラリー)で行われた「Serizawa -Master of Japanese Textile Design-」展の開催記念展です。型絵染の人間国宝・芹沢銈介が創造した多彩な作品にみられる染色技術、デザイン構成力は、日本のみならず海外でも高く評価されています。
芹沢の海外展は、1968年、73歳の時に行われたアメリカ・サンディエゴ州立大学やバンクーバーで行われた個展にはじまります。そして76年にフランス国立グラン・パレ、79年にアメリカ・カリフォルニア州ラホヤのミンゲイ・インターナショナル博物館で行われた大規模な「芹沢銈介展」と続きました。没後も1997年のカリフォルニア州のリバサイド市立博物館展、サンディエゴのミンゲイ・インターナショナル展、 2001年スコットランド・エディンバラ王立博物館、2006年にはロシア国立エルミタージュ美術館で展覧会が開催されました。海外で幾度にもわたって行われた「芹沢銈介展」では、芹沢の着物や帯、屏風・軸・装幀本など多岐にわたる作品の文様や色遣いの美しさが、多くの外国の人々を魅了し続けました。
この特別展では、ニューヨーク展に出品された代表作(約100点)を一堂に展示します。そして、Japan Society Galleryの展示風景の写真パネルやオープニングセレモニーの映像、現地で評された記事などを合わせて紹介し、 NY展の雰囲気をより感じていただける内容です。
※一部展示替えあり
前期:2010年10月1日(金)~12月23日(木)
後期:2011年1月7日(金)~3月3日(木)