近年、国内外を問わず、美術館での教育活動が非常に重視されています。日本でも、欧米美術館での多彩な教育活動が1990年代以降紹介されたのを受け、鑑賞・創作双方の面で教育活動が各地の美術館で盛んに行われています。
こうした中、三重県立美術館でもこれまでの間、「三重の子どもたち展」や子どもたちを対象としたワークショップ、学校と連携した教育活動を実施してきましたが、開館25周年を機にこうした活動を総点検の結果、より充実した教育活動を実現させたいと考え、「子どもアートinみえ」を実施することになりました。
「子どもアートinみえ」は、従来実施していた教育活動の延長線上に位置する活動ですがアーティストと子どもたちによる協働作業や、子どもたちの自主性や協調性を涵養する参加体験型の活動に力点を置くこととしました。
子どもたちの想像力を刺激し、新たな疑問や発見を通じて柔軟な思考力と想像力を育み、心豊かで、健やかな子どもを育成するために、美術館ができる『アートを触媒とした教育支援のあり方』を本活動を通して、探究していきます。