平成22年は、飛鳥資料館開館35周年、そして平城遷都1300年祭の年です。飛鳥資料館では、これを記念するとともに、平城宮跡資料館で開かれる「天平びとの声をきく-地下の正倉院・平城宮木簡のすべて-」に呼応して、秋期特別展「木簡黎明―飛鳥に集う いにしえの文字たち」を開催いたします。
長年の発掘調査と研究により、飛鳥地域では7世紀の木簡が多数発見され、その内容が次第に明らかにされてきました。また、飛鳥以外の日本各地でも発掘調査が進行し、同時期の木簡が発見されるようになりました。
本展覧会は、飛鳥地域の木簡を中心に、日本で出土した主な7世紀の木簡を展示し、そこから垣間見えてくる産声をあげたばかりの古代律令国家"日本"の実態とその歩みについてお示ししたいと思います。
日本最古級の木簡たちと秋の飛鳥でお待ちしております。是非、お越しください。