権威の象徴として大規模古墳がつくられた古墳時代、日本ではやがて畿内を中心とした一つの国家が形づくられていきました。その後律令国家が形成されると、地方を治めるための役所(官衙)が各地に作られ、東北地方南部も律令制度の中に組み込まれていくこととなりました。
今回の特別展では、毛利コレクションを中心に埴輪などの古墳時代資料を展示するほか、新金沼遺跡、新山崎遺跡から出土した、古墳時代の他地域との交流を示す資料や、赤井遺跡、矢本横穴墓(東松島市)、五松山洞窟遺跡、袖沢古墳群、田道町遺跡出土資料など、中央との繋がりを示す資料を併せて展示し、古墳時代から平安時代にかけての時代背景を俯瞰するとともに、古代石巻地方の人々の暮らしと交流を展観します。