この度、多くの人に愛される画家、シャガールの版画集「ダフニスとクロエ」をご紹介いたします。
「ダフニスとクロエ」は、エーゲ海のレスボス島を舞台にダフニスとクロエの2人によって繰り広げられる愛の物語です。その物語にシャガールが挿絵として42点の版画を制作し、版画集として出版しました。
シャガールは、この版画制作のためにギリシアを取材して廻りました。その時滞在したアテネ、ボロス島、オリンピアなどの風景や地中海の光は、シャガールに鮮烈な印象を残しました。20色以上の色を用いて表現した物語は、色彩の魔術師と称されるシャガールの芸術が凝縮されています。
明るい陽光に満ちたギリシアの風景と、展開する愛の物語が一体となった美しいカラーリトグラフの幻想的な作品をぜひご覧下さい。