冬の海を望む葉山館の白い展示室は、その場所自体が「原初的な場所」に通じるかのような静かな空間。会場は7つの場に、きらめくような新鮮な感覚をもった活躍中の7人の画家たち、高橋信行(1968-)、小西真奈(1968-)、保坂毅(1980-)、三輪美津子(1958-)、東島毅(1960-)、伊藤存(1971-)、児玉靖枝(1961-) の絵画の世界がオムニバス形式で広がります。
現代の美術が、21世紀に入り新たな指標を模索しつつ、ひとつの転換期を迎えているかに思える今日、わたしたちにとって最も身近なところで生起している日本の現代美術を、改めてじっくりと見つめなおしてみたい…。
本展は、そんな思いを端緒に組み立てられた展覧会です。