今回の特別展では富弘さんの作品の「文字」にスポットを当てた展示を行っています。
負傷後、1972年に口にペンをくわてはじめて富弘さんが書いたのは「アイウエオ…」の文字でした。真っ白な紙に自分の力で文字を書けたということは、苦闘する病床の富弘さんに喜びと希望をもたらしました。
この時期の資料として、はじめて書いた文字のほか、帽子の寄せ書き、スケッチブックで練習した文字など貴重な資料を紹介しています。
富弘さんの書く文字は、あたたかみのある丸い字体が特徴で、この字体のファンの方も多いようです。富弘さんの文字そのものの魅力にもせまってみたいと思います。
冬季は富弘美術館で最も静かに作品を鑑賞できる季節です。ぜひ富弘美術館にお出かけください。