石田三成(1560-1600)は、豊臣政権で「太閤検地」「人掃令」「刀狩令」等の数々の制作を立案・実行した政治家である。三成の立案した制度システムは、徳川幕府に引継がれ、近世社会をひらいたのである。そして全国を疾走した三成を支えたのが、佐和山城で領国支配を行っていた父・正継等である。本年は、この三成生誕450年の記念の年にあたる。
今回の展覧会では、石田三成と正継の湖北ゆかりの資料に焦点を据え、企画展を開催する。この展示によって、石田三成と正継の湖北地方での業績を広く紹介し、その歴史に果たした役割を再確認して頂ければ幸いである。また兄・正澄ゆかりの資料も公開する。