「日本のゴッホ」と賞賛され親しまれた放浪の天才画家、山下清。戦争をはさむ激動の昭和という時代を駆け抜け、49歳で幕を下ろしたその人生と作品は、いまなお多くの人々を魅了し続けています。
本展では、ペン画、版画、貼絵、鉛筆画、水彩画、油彩から陶器まで、清がのこした膨大な作品の全貌を、会期を二期に分けて一堂にご紹介します。あわせて、放浪日記をはじめする貴重な遺品や資料などを通し、芸術家として、そしてひとりの人間としての山下清の真実のすがたを浮かびあがらせます。いきものや自然、日々の生活や旅先で出合った四季折々の風景を、五感でみずみずしく受けとめ、素直なこころで再現した作品の数々は、みるひとそれぞれに大切なメッセージを贈り届けてくれることでしょう。
第一部 ペン画・版画を中心に 12/3~28
第二部 貼絵を中心に 1/4~1/23