タムラサトル(1972年生まれ、小山市在住)は、1995年にデビューし、一貫して物の意味を排除した作品を発表してきました。初期の代表作には、プロペラのついたクマが後退する『Standing Bears Go Back』やヴィデオ作品『最終的に、洗濯機が燃える』『プラスチックモデルは粉々にくだける』があります。また、近年は「Weight Sculpturesシリーズ」「接点シリーズ」など新たな展開が、国内外で発表され、注目を集めています。
本展は、車屋美術館のための新作を中心に、モーターで動く巨大な作品から「Weight Sculpturesシリーズ」、映像作品まで、タムラサトルの試みを、幅広くかつ挑戦的に紹介する小山市初の展覧会です。小山市出身の若手芸術家育成事業の一環として、また、多くの市民のみなさまに、市出身の作家の活躍そして作品を知って頂ける好機になると考えます。