成長と発展を続ける中国。そのいしずえはどのように築かれていったのでしょうか。「誕生!中国文明」展は、多くの王朝が都をおき、常に中心的役割を果たしてきた河南省に着目し、中国文明の核心に迫ろうとする展覧会です。
紀元前2000年頃、中国最初の王朝とされる夏王朝が誕生し、中国文明の代名詞ともいえる玉や青銅による文化がはやくも花開きました。その文化は、王朝が交替しても失われることなく発展を続け、次々と新たな文化・芸術を生み出していきました。そのことを今に伝えるのが、王朝の歴史が最も厚く堆積する河南省の出土品です。政治・経済・文化の中心地で培われた品々には、中国文明を特徴づけるさまざまな要素が詰まっているといえましょう。
この展覧会では、「王朝の誕生」「技の誕生」「美の誕生」という三つのテーマをもうけました。中国文明の精華をさまざまな角度から見つめて頂くことで、新たな発見と感動が生まれることでしょう。