竹久夢二美術館は平成2年11月に開館し、今年20周年を迎えます。
当館では大正ロマンを象徴する画家・詩人として知られる竹久夢二(1884-1934)の芸術と生涯を、様々な角度から展示紹介し、また研究を重ねて参りました。
これらの活動の基礎となるべく館蔵品は、昨年逝去した創設者・鹿野琢見(かの たくみ/1919-2009)によって蒐集されたコレクションから形成されており、夢二の日本画から遺品類まで、その数は3300点に上ります。夢二の芸術と人間性に深く傾倒した鹿野は、多くの人にその魅力を伝えるべく、最期まで蒐集と美術館運営に情熱を注ぎました。
本展では、開館20周年を記念して、鹿野琢見コレクションから名品を選りすぐり、夢二の美の世界を紹介します。