縄文土器やこぎん・津軽塗などの生活の中から生まれた工芸から、棟方志功ら近・現代の作家に至るまで、青森県からは風土に密接に結びついて発展した豊かで個性的な芸術が生まれてきました。青森の芸術家たちが生み出してきた作品は、強大な自然と相対して生きる人間の、古代から連綿としてつらなる濃密な生命の力にあふれています。
本展では、青森県の風土に育まれ、青森県人としての強い自意識と鋭い批判精神をそなえた芸術家達が生みだしてきた作品を紹介するとともに、彼らの芸術の精神的な源泉となり、色彩や造形の感覚を養ってきた縄文土器や、生活の中で育まれてきた工芸、ねぷたや凧絵などの絵画に至るまで、北国の自然と生活が生んだ芸術的所産を幅広く紹介していきます。