神戸出身の木版画家・川西祐三郎氏(1923~)の作品受贈を記念し、特別展「受贈記念 川西祐三郎展 ~版の軌跡~」を開催します。
氏は創作版画史に輝かしい足跡を残した川西 英(ひで)の三男で、8歳より父に師事し木版画制作を始めました。作品発表歴は70年近くになり、現在までの制作数は1,200件にのぼります。
氏は現在86歳。平成22年春、931件にのぼる木版画作品と資料を神戸市に寄贈しました。本展では、外国風景、モダンな神戸と兵庫県内の風景、幻想的な日本各地の風景を色彩豊かに描いた代表作154件を一堂に展示します。初公開作品を多数含む、初期から近年の作品を通して、氏の版の軌跡をたどります。
なお、ギャラリーでは「川西 英作品展 サーカス特集」を同時開催します。神戸の創作版画を確立した川西 英、その伝統を受け継ぎ新たな展開を見せた川西祐三郎氏。多くの人々に両者の作品をご覧いただければ幸いです。