彫刻家と詩人、異色の芸術家兄弟。純粋な表現の探究の軌跡
独自の精神性が凝縮された木彫作品を制作し、若くして亡くなった橋本平八。大正時代の新興芸術運動から出発し、戦後、国際的な視覚詩の運動のなかで注目された北園克衛。
三重県出身のこの兄弟は、大正時代の一時期、世田谷の太子堂でともに暮らしていました。別の領域で活動を展開しましたが、互いの作品を高く評価し、影響し合い、それぞれの表現を深化させていきました。本展では、木彫作品約100点と絵画作品から橋本平八の作品世界を、ロサンゼルス在住の北園克衛研究家ジョン・ソルト氏のコレクションを中心として北園克衛の多岐にわたる創造の全容を、あわせてご紹介します。