おぶせミュージアム・中島千波館では、1995年~2004年にかけて、若手作家を紹介するグループ展「次代への表現展」を開催してまいりました。本展は「次代への表現展」から出発した作家のその後に注目し、さらなる発展を期待する展覧会です。
安西(あんざい)大(ひろし)(1970~)は、「花の咲く風景」で見せる装飾性あふれる表現と、「飾られた絵画」というだまし絵のような要素を持った作風を主な特徴としています。油絵画家であるものの、作品の背景に金を使用することや、作品のモチーフ、落款からは、むしろ日本画のような印象を受けるかもしれません。独特の世界観を持った魅力的な作品をゆっくりとご鑑賞ください。
美術館での初個展となる本展では、高校生時代の作品から近年の大作などを展示。タイトルの’86という数字は制作を始めた年代を表し、本年ちょうど40歳を迎える作家の全貌を一挙に紹介します。