都市の町並みや庭、水辺や田園などヨーロッパの風景は、私たちのあこがれです。風景は、画家たちの鋭敏な感覚を通して改めて見出されるとともに、素晴らしい芸術へと昇華され、私たちの眼を楽しませてくれます。この展覧会では、18世紀から20世紀までの近代西洋風景画の系譜を、窓、人物、都市、水辺、田園、木といった6つのテーマでたどります。ある作品は、朗々と歌うように、ある作品はささやくようにあなたに語りかけてくることでしょう。本展は、ドイツとフランスの文化が混交する、フランス・アルザス地方の中心都市ストラスブール、その主要な美術館であるストラスブール美術館の所蔵品によるものです。コロー、モネ、シスレー、カンディンスキー、ピカソの作品に加え、日本では出会う機会の少ないアルザス地方の画家たちの作品をご紹介します。