紀元前1200年頃、メキシコ湾岸地方に巨大な石の造形物、さまざまなヒスイ製品を生んだオルメカ文明が誕生していた
オルメカ文明とは、マヤ文明を遡ること紀元前1200年頃、メキシコ湾岸地方に突然あらわれた新大陸でもっとも初期の古代文明です。文明を築いたのはベーリング海峡を渡ってきたモンゴロイドの人びとで、巨大な石を彫刻し、土造りのピラミッド神殿などを築く建築技術、ヒスイなどの玉石を精緻に加工する技術をもっていました。マヤ文明など中米古代文明に共通する美術様式や宗教体系などから、新大陸の「母なる文明」とよばれています。
本展覧会は、謎の多いオルメカ文明を現地の最新の研究成果をもとにわかりやすく紹介します。巨石人頭像やジャガー神像、ヒスイなどの玉製品、彩色土器、さまざまな土偶など優品約120点により、原始美術のもつ力と美しさも併せてご覧いただけます。
マヤ文明はオルメカから始まったともいわれています。展覧会は、マヤから時代を遡る旅を始め、熱帯のジャングルに隠されたオルメカの世界を巡り、再び「マヤへの道」をたどって最後は2012年「マヤ暦による世界の終末」問題など、さまざまな謎にも挑戦します。
日本初!オルメカ文明の全貌とマヤ文明の起源をたどる本格的な展覧会です。