今回は、所蔵品の中から透明な美をテーマに現代ガラス造形をご紹介します。
「透明」といっても、ガラスの色や表面の処理、形の凹凸や陰影によって、その印象は大きく変わります。
無色透明なガラス作品の曇り一つないクリアーな輝きは、周囲の様々なものを映し込みながら拒絶するような強い光を反射します。一方で表面をすりガラス状にしたガラス作品は、当てられた光を内部に溜め込み、ゆっくりと染み出すように静かな光を放ちます。
また、無色透明なガラスは、純粋さや雪や氷を、青いガラスは、空間の深みや空や海を連想させます。
冬の季節、白や青の純粋で深みのある透明なガラス作品をご覧いただき、様々なイメージの世界をお楽しみください。