北斎生誕250年の今年、北斎不朽の名作『冨嶽三十六景』全揃を、期間中展示替えを行いながら順次紹介いたします。
北斎独特の視点で富士を描いた『冨嶽三十六景』は、180年余り前、70歳を過ぎた北斎が描いた渾身の大作。当時、大変な人気を呼び、後に裏富士と呼ばれる10図を加え、全四十六景からなる一大シリーズとなりました。
自らを画狂人と号し、90年にわたり研鑽し続けた浮世絵師北斎は、ヨーロッパのゴッホ、モネ、セザンヌなどの印象派の画家や、クローデルなどの彫刻家、音楽家ドビュッシーなどに多大な影響を与え、現在も世界で最も偉大な日本人画家として高い評価を受けています。