作家の桐島洋子氏は、50 歳を過ぎて人生の残り時間を意識し始めた頃から、
時間が幾重にも層を成し、濃密に結晶化した「骨董」の魅力にのめり込んでいきました。
本展は、桐島氏自身の磨き抜かれた美意識と、そして重からぬ財布と軽やかなフットワークだけを頼みに収集した東西の貴重な骨董品の数々を展示します。
また、それぞれの骨董品がたどってきた歴史や様々なドラマをあわせてご紹介します。
骨董品の見た目の美しさだけではなく、その物の持つ物語に耳を傾けることにより、骨董の魅力を探ります。
桐島洋子氏のコレクションを通じて、氏の「美」に対する思いや考え方などを学び取り、「物」を見る目の確かさを養える展覧会です。