中国陶磁器の代表的生産地「景徳鎮」は、中国中部の江西省に位置します。古く漢代には焼き物の窯が築かれていたともいわれ、宋代の景徳年間(1004~1007)頃、良質の青磁を生産しました。元代(1271~1368)に入ると青花と呼ばれる藍色の絵を鮮やかに描いた磁器を登場させ、色とりどりの絵を描く五彩とともに欧州や西アジアに輸出され、景徳鎮の名は知られていきました。続く明代(1368-1644)には、まさに景徳鎮の時代が到来し、その製品は世界中を駆けめぐりました。
本展では、綿半野原コレクションから、景徳鎮の時代を彩った磁器をご紹介します。