20世紀初頭のパリは、フォーヴィスムやキュビスムなど新しい美術運動が起こり、芸術の都として世界の注目を浴びました。特に1910年代から30年代にかけて、パリに憧れて世界各国の若者が集い、エコール・ド・パリ(パリ派)と呼ばれる芸術家郡が生まれました。
この展覧会は、エ・コールド・パリの中心的な画家の一人であるジュール・パスキン(1885-1930)を中心に、パスキンと同時代のパリを生きた画家たち、さらにはパリに渡った日本人画家たちの作品を紹介するものです。出品作品の中核をなすのは、日本における最大のパスキンのコレクションで知られる北海道立近代美術館の所蔵作品です。柔らかな線と淡い色彩に包まれたパスキンの作品と共に、それぞれの画家たちのパリをお楽しみください。