ポーラ美術館は、2002年9月に神奈川県箱根仙石原に開館しています。美術関係者から高く評価されているポーラ美術館のコレクションは、化粧品の製造販売を行うポーラ・オルビスグループのオーナーであった鈴木常司(1930-2000)が40年の歳月をかけ収集したものです。作家や作品について研究しながら収集したといわれるコレクションは、西洋の近代絵画においてとりわけ評価が高く、美術史の流れが分かるようになっています。
本展は、これらの西洋近代絵画から印象派とエコール・ド・パリの作品を厳選して紹介します。モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、スーラなど印象派15作家の作品36点とピカソ、モディリアーニ、シャガール、スーティン、フジタなどエコール・ド・パリ10作家の作品38点の合計25作家74点の名品をお楽しみいただきます。
鈴木は、心を美しくするものとして美術品の収集をはじめました。異国の風物への憧れを満たし、美を楽しみ、心を癒すよろこびを、日常の情景を題材とした印象派とエコール・ド・パリの作品を通して味わってください。