1977年の開館以来、福井県立美術館では岡倉天心の周辺作家の作品を中心に収集してきました。
天心は、1863年に福井県出身の両親の次男として生まれました。東京美術学校の創立に深く関わり、1890年には二代目校長に就任、また1904年にはボストン美術館の東洋部顧問にも迎えられています。
今回、APECエネルギー大臣会合が福井県で開催されるのを記念して、当美術館の館蔵品のうち、天心ゆかりの作家である狩野芳崖、菱田春草、横山大観、下村観山などの秀逸な日本画を一挙公開します。
福井を訪れる海外の人たちが、これらの作品を鑑賞することにより、日本文化に対する理解を深めていただけたら幸いです。