札幌生まれの片岡球子は、「日々勉強」を信条に画業に邁進し、2008年、103歳でこの世を去りました。
鮮やかな色彩、自由で大胆な形や構図といった個性溢れるその画風は、戦後の日本画壇に新風を吹き込みました。それはまた、故郷の厳しくも豊かな自然と精神的風土に培われた感性に根ざしたものと言えるでしょう。
北海道では没後初の大規模な回顧展となる本展では、初期の風俗画、伝統芸能や火山の連作、画家としての名声を不動にした「面構」連作、78歳からの裸婦連作など、代表作約50点を一堂に紹介します。さらに、画家の息吹を直に伝えるスケッチ17点を道内で初公開します。
北海道が誇る日本画家・片岡球子の絵画世界を心ゆくまでご堪能ください。