「歌は世につれ、世は歌につれ」とはよくいわれる言葉です。歌は世相を映す鏡ともいえるのではないでしょうか。遠く明治・大正・昭和の時代から現在に至るまで、多くの流行歌が時代とともに生まれ、そして時代の移り変わりとともに消えていきました。
あの歌が流行した当時、日本はどのような時代だったのでしょうか。日本の大衆音楽の歴史を、世の中の動きと共に追っていきたいと思います。
戦後の荒廃から復興を果たし、高度成長の時代(神武景気・岩戸景気)を歩み続けた日本は、昭和41年からのいざなぎ景気を迎えて名実ともに経済大国への成長を遂げ(昭和44年にはGDP世界第2位に)、大量生産・大量消費の時代に突入します。
高度成長を背景の一つとして、GS(グループサウンズ)、ポップス、フォークなどの新しい音楽が生まれ、世の中に流れて行きました。
今回は、昭和41年から昭和50年までの流行歌を、時代背景とともに紹介します。