「こどもの ころから えが すきだった いのくまさん おもしろい えを いっぱい かいた」
詩人の谷川俊太郎による文で始まる絵本、『いのくまさん』。
本展では、画家猪熊弦一郎(1902-1993)の仕事を、絵本『いのくまさん』の内容に沿って紹介します。
本展は2007年に丸亀市猪熊弦一郎現代美術館において開催された展覧会の東京展で、同館所蔵の猪熊作品約100点を展示します。まるで絵本の中を歩くように、谷川氏による簡潔で美しい文に導かれ、「顔」「鳥」「猫」「色」「形」といったテーマに沿って猪熊の絵画世界を巡る本展が、絵を描くこと、創ることのよろこびに触れる機会になれば幸いです。