2010年、青森県立美術館のコレクション展は、青森の春を感じさせる華やかな展示でスタートします。豊かな自然に囲まれた青森において、春を彩る美しい花々は多くの美術家達にとって格好の題材となりました。花とは、長い冬をのりこえた春の喜びの象徴であり、生命そのものを強く感じさせる存在だったのかもしれません。今回の展示では青森に生まれた4人の美術家が描いた「花」の作品を特集で展示し、各々の作家が「花」に込めた思いをご覧いただきます。
また、「反芸術」の旗手として批判精神に満ちた作品を生涯にわたって発表し続けた世界的な前衛芸術家、工藤哲巳の没後20年を機に、当館の誇る工藤哲巳コレクションを特集で紹介します。