「ぼくは100年後の人々にも、生きているかの如く見える肖像画を描いてみたい」
オーヴェール=オワーズで亡くなる一ヵ月あまり前、ファン・ゴッホは妹のウィレミーナに宛ててこのように書きました。100年後を生きる人々の心にも届く作品を残したい――そのファン・ゴッホの望みは叶えられ、没後120年を経た今もなお私たちの心を揺さぶり続けています。
2010年はフィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)が没して120年目にあたります。今回のゴッホ展では、オランダのファン・ゴッホ美術館とクレラー=ミュラー美術館という2大コレクションの全面協力のもと、約120点の作品によってファン・ゴッホ芸術の誕生の謎に迫ります。どうぞご期待ください。