1900年に創立した女子美術大学は本年110周年を迎えますが、開校時より一貫して日本画教育を行ってきました。本展覧会では開校から戦前までの日本画科の教員・卒業生の作品を紹介します。
初期には河鍋暁斎の娘である河鍋暁翠(1868-1935)や女子師範学校創設当初より絵画を教えた武村耕靄(1852-1915)など当時としては貴重な存在であった女性画家が教員をつとめました。大正期には栗原玉葉(1883-1923)や柿内青葉(1890-1982)など本学日本画科の卒業生から教員となる画家が現れます。
上の4名の作品の他に、大正末期から昭和期にかけて日本画科教員をつとめた結城素明(1875-1957)、卒業生で教員・学長をつとめた三谷十糸子(1904-1992)同じく卒業生で文化勲章を受章した片岡球子(1905-2008)など当館コレクションから本学日本画科の教員・卒業生の作品を展示します。