世界一愛されているうさぎピーターラビットを、今から100年以上も前に生み出したのがビアトリクス・ポター(1866-1943)です。
彼女は23冊もの絵本を描き、それが日本でも親しまれているのは周知のとおりです。しかし、ビアトリクスは、風景画や植物画も描き、キノコの研究で功績を残し、また農業に従事し、牛や羊の飼育家としても著名であり、自然保護活動の先駆者でもありました。
それはすべて、彼女の自然を観察する冷静な眼と豊かな想像力、そして小さなものと自然に対する愛情と慈しみの心によって成し遂げられたものといえるでしょう。
この展覧会では、そんなビアトリクスの姿をなぞり、絵本やカードのための絵とともに、スケッチや水彩による動植物画や風景画、精密な博物画などを、貴重な数々の資料と併せてご紹介します。
これまであまり知られていなかったビアトリクス・ポターの世界をご堪能下さい。