岡山市在住の松島巌(まつしまいわお 1946-)は、国内外で高い評価を獲得しているガラス作家です。松島の制作の原点は、大原美術館の児島虎次郎によるエジプトコレクションの中の古代コアガラス瓶との出会いでした。その製法に挑むことが出発点となり、独学で約2000年前のコアガラスの技法を研究、現代によみがえらせます。以降、古代の造形を意識しつつも現代的なセンスを盛り込んだ「器」や「オブジェ」を今日まで作り続けてきました。
今展では、松島巌のガラス作家35年の歩みを、初期代表作から最新作までの約100点でご紹介します。