岩合光昭(1950~)は、19歳の時訪れたガラパゴス諸島の自然の驚異に圧倒され、動物写真家になることを決意。以後「生命のつながり」をテーマに北極圏から南極大陸まで地球上のあらゆる地域をフィールドとし、野生動物と自然を撮り続けています。
「もっと、動物を、自然を、ヒトである動物として『動物写真』から知りたい。」と言う岩合は、大自然の中でしなやかに生き抜く動物たちを、同じ地球に生を受けた仲間として見つめてきました。近年動物たちを取り巻く環境は刻々と変化し、厳しさを増しています。そんな状況を目にしている岩合は、写真として地球のありのままの姿を私たちに伝えてくれる存在でもあります。
今展では、動物写真家として歩み始めた1970年代から近作までの約200点を一堂に展示。地上最大の肉食獣ホッキョクグマやその存在自体が伝説とされていたホワイトライオンをとらえた大型作品、加えて私たちの日常に癒しをあたえてくれるイヌやネコなどの愛らしい姿もご紹介いたします。
40年間にわたって世界中をかけめぐり、各地の自然や動物たちを見続けてきた、岩合光昭の世界をどうぞご高覧ください。