掛川市内にアトリエを構え88歳の現在も意欲的に制作活動を行っている立軌会所属の画家 木村鐡雄の展覧会を開催いたします。
木村は、1921年に大阪に生まれました。中学卒業後の1939年、上京。乃木坂の同舟舎デッサン研究所に通い本格的に絵を学び始めました。翌年、東京美術学校(現 東京藝術大学)油画科に入学。1943年、東京美術学校を繰り上げ卒業となり、下関の陸軍高射隊に入隊し、下関で終戦を迎えました。1946年には、画家活動を開始。1950年、国分寺に住居を移し、精力的に個展、グループ店を開催してきました。
1964年からサンケイ新聞日曜大工コンクール審査員を第1回~5回まで務めました。1969年には立軌会の同人となり、現在の同人として出品を続けています。また、1970年代には、NHKのフランス語、中国語講座のテキスト表紙を手がけています。
木村の作品は、キャンバスに油彩といった一般的なものから、砂、石膏、ボンド、拾い集めた金属品や木切れなどを組み合わせたミクストメディア、陶板、オブジェと幅広く。いずれの表現方法も個性あふれた独創的な世界を築き上げています。
本展覧会では、油彩画、ガラス絵、陶板、オブジェ、外国でのスケッチなど約70点の作品を一堂に展示したします。創造性に満ち進化し続ける木村鐡雄の世界をご覧頂きます。