今回は、福岡のアート文化を牽引するギャラリーに注目します。ギャラリーといっても、その性格はおおよそ3つに分類できます。オーナーが企画した展覧会を開催する企画ギャラリー、作家が使用量を払って個展やグループ展を開催する貸しギャラリー、その両方の性質を併せ持つギャラリー。それぞれのギャラリーでは、作家たちの展覧会が365日を通じて開催されています。博物館や美術館と違って、ほとんどのギャラリーでは会期中毎日、作家が常駐しているので直接作品について話を聞く機会があれば作家はもちろん、他の作家やギャラリストと交流する機会があります。本展は、芸術学部を有する大学として、アートマネージメント教育の視点でギャラリストと連携し、福岡を中心に活動する若手作家の作品を展示します。ひたむきに制作活動を続ける作家たちを知っていただくと同時に、作家たちの支援者であり、社会に送り出す橋渡し役となるギャラリストが何を期待し、注目しているのかを、福岡にあるギャラーリーの基本情報と共に紹介します。
また、初日には本展出品作家との交流会を予定しています。
みなさんの身近にある福岡のアート。作家、ギャラリー、大学美術館の垣根を越えて、福岡に新たなネットワークができることを願います。