ウッドワン美術館(廿日市市、理事長 中本 祐昌)では、2010年6月29日(火)より9月15日(水)まで「美術館が動物園!?~美術作品にみる動物表現~」を開催いたします。
本展覧会は、子どもから大人まで楽しめる鑑賞入門の第5弾です。今回は、夏休みの美術館を動物園に見立て、絵画コレクションの中から動物の姿を描いた作品約70点を展覧します。
動物は、太古より、人間のパートナーとして、また、生命をささえる食料として、そして、人々を魅了する大いなる自然の姿として、私たちのそばに存在してきました。美術においては、古くは旧石器時代の壁画に表わされたのにはじまり、広く世界中で動物が登場する作品を見ることができます。特に日本や中国では、「花鳥画」と呼ばれる独特の絵画が発展しました。そこには、花や鳥だけでなく、草木や昆虫、動物なども描かれ、動物は絵の主題の一つとして、欠かせないものとなっていることが分かります。
本館では、私たちの仕事を手伝う動物の姿や、生命そのものを表す神秘的な姿、人の心を癒す優美な姿など、さまざまな動物の姿をご紹介。また、マイセン館では、竜や亀、鶴など、おめでたい動物たちが集合します。今年の夏は、美術館でしか見られない、一味違った動物たちの姿を観察していただければと思います。