本池秀夫(もといけひでお/1951年生まれ/米子市在住)は、大学在学中にヨーロッパに渡り、ローマの骨董屋で出会った古い陶磁器人形に感銘を受けたことをきっかけに、創作活動を始めました。以来、革を素材に老人や子どもの何気ない日常のひとコマを題材とした「革の人形」や、実在の動物を等身大で表現した「革の動物」など、素材の質感を活かした作品を制作しています。
本池は、石畳や木のベンチなど、本来革でないものも革で忠実に再現し、革という素材の新たな表情を提示します。
本展は、約40年にわたり革表現の可能性を追い求めてきた本池が20代に制作した初期作品から、初公開の最新作品まで約70点を展示し、本池の創作世界を概観する試みです。