[企画展]
花とともに―日本美術の500年 室町時代から現代まで―展示室D
花と、おもしろきと、
めづらしきと、
これ三つは同じ心なり
室町時代に能を大成した世阿弥は、四季に沿い、時に応じて咲く花に芸能の本質を見て取りました。古来、日本人の生活に親しく交わってきた野山の花は、季節のめぐる自然の一部として、生命の象徴として、また想いを託すものとして、この国の文化の醸成に大きな役割を果たしてきました。
この展覧会は、そうした花と日本人との関わりを室町時代から現代までに制作された美術作品をとおして探ろうとするものです。
室町時代の花鳥画や花伝書、江戸時代の掛軸や屏風、近現代の日本画・洋画、また陶器や着物・ドレスといった工芸品・衣裳、さらには現代アートまでをも含む、花に関わる古今の名品約60点が一堂に会します。