かつてヨーロッパの大国として栄えたポーランドは、コペルニクスやショパン、キュリー夫人などの偉人を輩出した国として知られています。ポーランドには、祖国の文化や芸術を守り、後世には受け継いできた歴史があります。それは、第二次世界大戦後、瓦礫と化したワルシャワ旧市街を民衆の手で再建した不屈の精神、そして王室旧蔵の貴重なコレクションを守り抜いた勇敢な行動に象徴されるでしょう。
本展では、首都ワルシャワのシンボルであるワルシャワ王宮と、歴代国王の居城であった旧都クラクフの王宮ヴァベル城の全面的な協力のもと、これらの王宮に伝わる絵画、工芸、彫刻などをはじめ、両都市にある国立美術館のコレクションより、19世紀のポーランド絵画をご覧いただけます。また、本展に出品される“レンブラントのモナリザ”と呼ばれる名画「額縁の中の少女」と「机の前の学者」のレンブラント作品2点は、日本初公開となります。あわせてコペルニクス、ショパン、キュリー夫人に関連する資料なども展示し、作品約140点でポーランドの魅力に迫ります。