今日の私たちの暮らしは、様々な道具によって支えられています。これらの道具は、近現代の日本社会の中で育まれ、時代と共に発展し、今日に至っています。
「寳水堂コレクション」は、広島市の故水野義之氏が、戦後、高度経済成長期にかけて急速に変化する日本人の生活環境の中にあって、失われ行く生活文化を惜しむ気持ちから収集した、農具や生活用具を中心とした道具類のコレクションで、紺屋であった水野家の屋号にちなんで「寳水堂コレクション」と名付けられ、受け継がれています。
この展示会では、寳水堂コレクションの中から、70枚余りの琺瑯看板を各とし、灯明具などの生活用具も交え、主に昭和時代を中心とした一昔前の道具類を紹介します。