平成22年春の特別展のテーマは、昨年と同様、旗本御家人。今回は「旗本御家人Ⅱ 幕臣たちの実像」と題して、出生から臨終まで、人生の折々に作成された文書から、幕臣(旗本御家人)たちの知られざる姿に光をあてます。タテマエとホンネが巧みに使い分けられ、先例や格式に縛られていた幕臣の世界。それでも、研究に情熱を注ぎ、すぐれた著述や編纂物を残した人もいれば、政治や外交の難局で卓越した能力を発揮した人もいました。さらに幕末になると、幕臣の中から若き才能が排出。彼らは維新後もさまざまな分野で活躍します。展示ではこれら異才たちの業績も紹介します。