相田みつを(1924年~1991年)は、書家として、詩人として、〝いのち〟の尊さを見つめながら誰のまねでもない「自分の言葉・自分の書」を生涯かけて探求し続け、独自のスタイルを確立し、多くの作品を生み出してきました。自分の弱さや甘えを正直にさらけ出し、あるがままに表現したその作品は、いまを生きる人々の心の中に、あるときはしみじみと、あるときは力強く語りかけ、幾度見ても観る者はその都度に新たな感動を覚えます。
山陰最大規模となる本展では、相田みつを美術館が所蔵する代表作や初期作品、絶筆となった作品のほか愛用品など約115点を一堂に展観いたします。心の中にしみじみと語りかけてくることばと書を心ゆくまでご堪能いただければ幸いです。